私が通っていた中学・高校はお弁当制でした。基本的に飲み物も持参。ただお昼にクラスに一つずつ大きな使い古された金色のヤカンに入ったお茶が用意されていて、日直が一階まで取りに行く、という決まりがありました。若い女の子が焙じ茶なんて好むとも思えないのですが、それでも6年間毎日昼休みには教卓の上にでんと置かれ、休み時間が終わる頃には空になっていました。
別にそれがどうということではなく、久々に学校に向かうバスの中でふとこんなことを思い出してしまうくらい友人の卒業を羨んでいる自分に驚いたのです。